栄える都市の条件

最初の千年紀の終わりごろ、スペイン南部のコルドバは、人口がほぼ五〇万の、おそらく世界で最も大きく、最も栄えた都市であった。 一四世紀、今日のウズベキスタンのサマルカンドは、文化および経済の最先端であった。 覚えておくとよいが、これらの都市は…

問題の核心とは

ある国に何か問題があるとき、ほとんどの場合、問題の核心は経済にあると資本主義者なら知っている。 宗教問題や人種問題に形を変えているかもしれないが、根本にあるのは経済問題なのだ。 ドイツを例にとってみよう。一九六○年代や一九七○年代のように経済…

通貨とは

通貨は体温計の働きをする。何が起きているのかはわからなくても、何かが起きていると教えてくれる。 政府の人間まで自国の通貨を拒否するなら、その国は崩壊しかかっている。 ジム・ロジャーズ 冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見 作者: ジム・ロジャー…

鎖国政策の未来

自らを世界から隔離して、時代の流れに逆らっても、こうした文明がたどった運命から身を守ることはできないのだ。 一九六二年には、ビルマはアジアで一番裕福な国だった。 軍部は、もう外の世界は必要ないと考え、鎖国を行った。今日のミャンマーはほとんど…

デンマークで働くということ

「イギリスでは仕事の愚痴を言う人が多いけれど、ここでは何も不満はないと同僚が皆言っているよ。 収入で仕事を選ぶのではなくて、興味があること を仕事にしているのさ。 教育費は無料だから誰でも学びたいことを訓練できる。 膨大な税金を支払うのだから…

デンマークで働くための10カ条

デンマーク外から来た同僚には、 デンマークの新たな職場環境に馴染むコツを良く理莩るために1930年代の作家アクセル·サンドモーセの著書が勧められるそうだ。 彼は小説『逃亡者はトラックを横切る(A Fugitive Crosses His Tracks)』の中でデンマーク的に生…

ローマ貴族と妻

妻はいても地獄、いなくても地獄 ローマ貴族9つの習慣 作者: マルクス・シドニウス・ファルクス,ジェリ・トナー,北綾子 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2017/03/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る

モーツァルトの一分

「天才が、苦難の時期を経て、やっとたどりついた作品だろう」 「モーツァルトは、無駄を削って 音楽だけに打ち込んだのだろう。しかしそうではありません。」 モーツァルトは、ばかばかしいほどに遊んでいました。 作品をつくるときも、友人と酒を飲むとき…

ロンドンの一流雑誌記者のぼやき

一流ファッション誌の編集者でありながら、詐欺師のような気分だった。どのようにすれば読者が「全部を手に入れることができるのか。 つまり、ワーク·ライフ·バランスを保ちつつも成功を収め、心の健康を維持し、その一方で最新トレンドも押さえ、きらびやか…